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尖閣・竹島の領土問題が、マスコミを賑わす。一方、イジメ問題が鳴りを潜めてしまった。毎度のことだが、マスコミの対応には倫理哲学を感じない。
領土問題とイジメ問題は、「危機に対する想定なし」という点が共通している。領土問題では政府の想定が、イジメ問題では教育委員会の想定が、不都合な現実から回避した結果であるように見える。
夏休みで帰省した息子(大学一回生)に、不都合な現実への対応について、私の考えを伝えた。
「戦争は悪い、イジメは悪い」ことは誰でも知っている。だが、なくならないのが現実だ。「戦争をなくせ、イジメをなくせ」と言っても、なくせない厳しい現実がある。
厳しい現実を受け入れて、次善策として、ダメージを極力小さくする制御が必要である。一線を越えさせない制御が必要である。
いま世界は平時から動乱時代へ移った。動乱の時代を生き残るには、歴史から学ぶことが大切だ。動乱の中で、人は「どう考え」「どう行動し」「結果どうなったか」を学べ。
そして、行動の選択肢を増やし、最善の選択ができる判断力を磨け。先を読み、最悪のシナリオを想定し、最悪を避ける準備を怠るな。などなどを伝えた。
世の中には3つの坂がある。「上り坂」「下り坂」、そして「まさか」である。平時を満喫し過ぎた私たちは、「まさか」を感じなくなっているのかもしれない。
「まさか」のひとつである原発事故を体験している者として、自分がすべきことを再確認している。
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(ピカイチ先生) |
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