2016/01/25

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電力自由化とスキーバス事故

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<sup>　電力自由化の特集番組を見ながら、妻に話しかけた。

「（この番組では）」
「どうすれば、電気料金を安くできるかを紹介している」
「（前の番組では）」
「スキーバス事故の根底原因として価格競争を批判していた」
「視聴者を馬鹿にするのも、いい加減にして欲しい」

　妻が黙って相槌を打つ。気をよくした私は、話を広げた。

「電力の安定供給は重要な課題だ」
「米国や韓国では大規模停電も発生した」
「損得勘定だけでなく、リスクも伝えて欲しい」
「もう一段、次元の高い内容を伝えて欲しい」

「原発事故前には（多くの番組で）」
「原子力の発電コストが最も安いと伝えていた」
「同じ過ちを繰り返さないで欲しい」

　妻が反論せずに、黙って相槌を打つ。こんなとき、ツッコミ（反論）を入れるのが娘だった。娘のお決まり言葉を思い出す。

「意見を言うのは自由だよ」

　間髪入れずに、私は切り返した。

「意見なら意見と分かる様に表示しろ」
「『この番組は当局の意見です』とテロップを流せ」
「『この番組はスポンサーの意見によるものです』でもいい」</sup>

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[2016年]

塾　長 （ピカイチ先生）