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原発避難から教わった。
避難では、どこで何が起こるか分からない。一人ひとりにリュックを背負わせた。「自分の命は、自分で守れ!」 背負って走れる範囲で、必要なモノをリュックに詰め込めさせた。
貯金箱の中身は、全部を詰め込めさせた。「いざという時の蓄えだから、いま使え」と、息子と娘に言い聞かせた。わが家の生活防衛資金も、妻と私とで分け、各自のリュックに詰め込んだ。
リュックへの詰め込みが終り、家族全員が居間に戻った。娘、息子、妻の顔をゆっくり見回した。そして、黙って1回肯き(自分に言い聞かせてから)、切り出した。
「ここ(わが家)には、もう戻れないかもしれない」
「自分の宝物を、ひとつだけ、リュックに入れなさい」
息子(高2)は、お気に入りのカードゲームを選んだ。自作のデッキの中から、一組をリュックに詰め込んだ。
娘(中2)は、バレーボール仲間との集合写真を選んだ。部屋に飾られたモノの中から、一枚をリュックに詰め込んだ。
『持ち運べないモノは、[財産]ではない』
ユダヤ人の知恵が、脳裏をかすめる。避難を前に、リュックに詰め込めない[資産]はお荷物と化した。
息子の[財産]は、一組のデッキであった。
避難時、一組のデッキが、彼の全財産となった。
娘の[財産]は、一枚の写真であった。
避難時、一枚の写真が、彼女の全財産となった。
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