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2011/09/26

除染作業と生活経営


 家族4人、南相馬市の自宅に戻った。震災から放置されていた部屋の片付もそこそこに、再出発は台風15号への準備から始まった。

 台風の通過後は、屋内の片付を中断し、屋外の除染作業に集中している。生活空間の快適さより、放射能から身を守ることが最優先である。

 除染作業の第一歩は、シンボリツリーであった白樺の撤去である。放射能で枯れていたため、台風で根元から倒れた。駐車場の車もかすり傷を負った。

 続いて、常緑樹を剪定した。コニファーなどの常緑樹は、原発事故当時から葉に覆われており、放射性物質が大量に付着したままである。見栄えも考えずに、幹から丸坊主にした。今後は、低木の常緑樹、果樹、落葉樹の剪定を急ぐ。

 庭木の剪定後も除染作業は続く。地表5cmの土の除去、木製小屋と木製デッキの撤去、屋根・壁の高圧洗浄、・・・・。

 除染作業を最優先で取り組むが、1月半以上の長期戦となりそうだ。庭木の剪定・汚染土の除去・汚染瓦礫の撤去だけでも、妻と二人で、5時間/日で、1カ月はかかる。屋根・壁の高圧洗浄などは業者へ依頼する。

 除染費用も馬鹿にならない。あるテレビでは、一軒あたりの除染費用は500万円とあった。身体的・精神的・時間的な補償は無理としても、「せめて経済的補償だけでも早急に」とついつい悲鳴が出る。

 現時点では、各家庭で行う個人の除染作業の費用補償は明示されていない。各家庭が、自己責任で、自己負担で、となっている。

 放射能の中で生きる現場にとって、除染作業は生命線である。身体的にも、精神的にも、経済的にも、時間的にも、先送りはできない。国や東電に文句を言っている時間もない。現場では、生き残るために除染作業を急ぐだけである。



    
[2011年]

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