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2014/01/27

震災前の帰省と震災後の帰省


 正月に東京の実家へ帰省した。わが家では、できるだけ公共交通手段を利用している。震災の前と後では、利用する交通手段が大きく変わり、途中の過ごし方も、そこから学ぶ体験知も変わった。

 震災前は、常磐線を利用していた。特急[スーパーひたち]で原ノ町駅から上野まで直通で3時間30分。帰省ラッシュとは逆のため、向かい合いながら、膝をつけた家族団らんを楽しめた。

 震災後は、常磐線を利用できない。東京方面は原発事故により、仙台方面は津波により、運休したまま再開の目途が立たない。孤立した原ノ町駅には、4両編成の[スーパーひたち]が働く機会を待ち続けている。

 今は、福島駅経由の新幹線で上京する。福島駅まではバスで2時間。途中、原発事故で避難が続く飯舘村を通る。手入れが行き届かず朽ちてゆく家屋を見る度に、目頭が熱くなる。

 品川駅の中で昼食をとった。デパート内と見違える店構え、銀座の歩行者天国と見違える人通りである。最近のJR東日本の新事業展開には、頭が下がる。[スイカ]や[駅ナカ]など、わが家も楽しく利用させてもらっている。

 一方、福島県内のあちらこちらで鉄道が運休している。常磐線のほか、豪雨で鉄橋が流された只見線も、採算が見込めないとの理由で復旧の目途が立たない。

 鉄道は、次世代の子どもたちに[公の場]を提供する。[私の場]が深化する家庭と目的地。こんな社会変化の中で、移動時が[公の場]を体験できる最後の砦である。利便性や経済性だけを理由に、[私の場]の延長であるマイカーにその座を譲れない。

 震災後、次世代のために[残すモノ]と[無くすモノ]を強く意識している。鉄道は[教育の場]であり、[文化財産]のひとつである。自分勝手ながら、鉄道は[残すモノ]に仕訳している。そんな想いを込めて、JR各社に問いかけたい。

「あなたの本業(役割)は何ですか?」



    
[2014年]

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