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2013/07/08

住宅ローン金利引上げと有効数字


 都市銀行の住宅ローン金利引上を、テレビニュースが伝えた。一方、企業の戦略の違いから、ネットバンクは金利を引下げる。1.692%から1.64%へとのこと。

 数字の取扱の不適切さに、思わず「なんだコレ」と声を上げた。気を取り直し、横にいた娘(高2)に質問した。

「有効数字(という言葉)を、知っているか?」
「(うん)」 娘が頷いたので、質問を続けた。

「有効数字が小数点以下2桁、0.01の意味は?」
「0.005〜0.014」と、ゆっくりと確認しながら答えた。

「では、アルコール分0.00%の意味は?」
「0.000〜0.004%」
「正解! ゼロ%と0.00%との違いはとても大きよね。」

 ニュース報道の誤り1.64%を1.640%に正し、質問を続けた。この機会に、娘に教えたいことがあったからだ。

「ここからが本番だ、いいかな。」
「金利の有効数字は、なぜ小数点以下3桁なのか?」

 沈黙が続く。しばらく考えさせた後に、切り出した。

「0.001%の変化が、私たちに影響があるからだよ」

 0.001%の変化が、どうして私たちの暮らしに影響するのか? 今回は、その説明を避けた。現実の解析力より、現実の洞察力を重視したからだ。

 変革の時代、問題を解く能力より、問題を創る能力が重要となる。過去のしがらみを断ち、新しい流れの中で、問題を発見する能力がより重要となる。



    
[2013年]

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