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超大型台風が接近する前日、わが家の近隣でも強風・大雨への備えが目についた。隣の建築現場では、足場や資材の状況を確認していた。
台風当日、強風の中、小型ショベルカーの運転席のドアが全開である。強風に煽られても微動だりしない。全開のまま、固定されている。
状況から判断するに、「閉め忘れ」ではない。理由があって、全開にしているようだ。一緒に考えてもらいたく、傍にいた高2の娘に質問した。
「ショベルカーのドアが全開だ!」
「なぜ、全開にしているのでしょうか?」
いろいろな理由(選択肢)が出る。選択肢を抽出する段階で大切なことは、質より量、評価は後にし選択肢を量産することだ。このときは、頭の柔らかさがモノ言う。しがらみの少ない娘の発想力(若者・バカ者・よそ者の力)が助けとなる。
いろいろ出た選択肢から、わが家の見解を一つに絞った(決断)。
「安全のため(リスク管理として)」
「強風でショベルカーが横転しないようにする」
「ショベルカーの横転を防ぐため(リスクの制御)」
「運転席の水濡れを受容した(リスクの保有)」
台風一過の晴天下、建築現場で作業が再開した。大工の棟梁に、現実を確認した。
「なぜ、台風のときドアを全開にするのですか?」
棟梁が、苦笑いしながら教えてくれた。
「ドアの鍵が壊れているだけさ」
「閉めると開かなくなるから、閉まらなくしてある」
夕飯時に娘に結果を伝えた。クスッと笑われ、あっけなく終了。身近な些細な出来事が、ときに世界を騒がせる(バタフライ効果)。現実とはこんなものである。
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