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2014/01/13

運転手の危険と住民の危険


 近所の畦道が舗装された。お気に入りのサイクリング道路だったのだが、残念である。車がやっとスレ違える狭い道は、適度な曲りが前方の視界を遮り、気分転換となった。

 舗装された畦道は、自動車にとって最適な抜け道となった。通行量が急増し、行き交う車の速度も格段にアップした。

 夕飯時に、高2の娘へ話しかけた。
「(パパは)○○の畦道を車で通らないようにしている」
「(なぜならば)○○の畦道はとても『危険』だからだ」

 娘が『危険』に興味を持ったところで、話を続けた。

「車の運転手にとっては、事故は『確率』の問題だ」
「畦道で『誰が』事故るか、自分である確率は?、となる」
「(一方)地元の住民にとっては、事故は『時間』の問題だ」
「事故は必然で、『いつ』かがわからない」

「運転手においては、事故は客観的な問題(安全)だが、」
「住民においては、事故は主観的な問題(安心)だ」
「『安全』への備え(リスク管理:risk)には、保険はあるが、」
「『安心』への備え(危険管理:danger)には、保険はない」
「私たちは、丸裸で『危険』へ対峙するしかない」

「原発事故も、PM2.5問題も、地球温暖化も、同じだよ」
「経済活動は『富』を生産し配分するが、」
「同時に『危険』も生産し配分する」
「(だが)いまは『危険』への認識が低く、」
「『危険』はとても不公平に配分されている」

「いままでの社会は、『富』にばかり気をとられていたが、」
「これからの社会は、『危険』への気配りも欠かせない」
「(だから)パパは、古い社会(産業社会)の常識を捨て、」
「新しい社会(危険社会)への『準備』を始めた」



    
[2014年]

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