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2013/05/27

被災地からの一言、「ありがとう」


 ご縁でお逢いした方に、お礼のハガキを出させてもらっている。感謝の気持ちを、手書きの一言に託し、相手に伝えている。

 最近、嬉しい返事が続いた。

 突然、お巡りさんがわが家に来た。1ケ月前の家庭調査で、治安に対する不安を告げると、調査結果を丁寧にメモ書きしポスティングしてくれた、駅前交番の若い巡査であった。彼の親身な対応に、お礼のハガキに「メモ、ありがとう」の一言を託した。

 人事異動で南相馬を離れることになり、その報告にわざわざ足を運んでくれた。そして、ハガキへの感謝の言葉までいただいた。「お互い、頑張っているよな」と心の中でつぶやきながら、互いに「ありがとう」と交し別れた。

 突然、お気に入り作家の本が届いた。数日前に本の投稿依頼があったが、こちらの事情で断念した、本の作者が経営する出版会社の企画担当者からだった。彼の被災地復興への想いに、お礼のハガキに「電話、ありがとう」の一言を託した。

 届いた本に、企画担当者の名刺が添えられていた。名刺には、ねぎらいの一言が手書きで託されていた。「お互い、頑張っているよな」「ありがとう」とつぶやいた。

 自分は、「頑張って」と言われるのが好きではない。自分にできることは自分でやる(自助)のが当然であり、常に頑張っているからだ。

 厳しい現実の中、頑張りが報われる保証はない。ときどき報われる頑張りを喜び、支えてくれた見知らぬ仲間(共助)に感謝する。「ありがとう」という言葉が好きだ。

「頑張って」は、傍の頑張りを他人事に捉えている。傍の頑張りを自分事に受け入れた「ありがとう」こそ、人との絆の原点となり「お互い様」に繋がる。大震災と原発事故の体験から、わが家は多くを学んでいる。「ありがとう」の言葉の持つ地力もそのひとつである。



    
[2013年]

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