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原発再稼働の議論が活発となった。ニュース特集でも、「原発事故時の住民避難計画が整っていないのになぜ?」と問題提起する。
「もし川内市に住んでいたら、わが家はどう行動するか?」
テレビを見ていた家族3人(妻と高2の娘と私)、一斉に考え始めた。報道内容を[事実]と[意見]に区別し、現状を分析する。
「『原発事故時に住民は一斉避難できない』は、事実だ」
「(だから)『避難できる方法を見つける』が、国の意見だ」
「(まだ)『避難できる方法が見つかっていない』が、テレビ局の意見だ」
福島原発事故当時、避難するわが家の葛藤を思い出す。
「パパの意見は、『原発事故から避難する方法はない』だ」
「(だから)わが家は事前に避難(移住)する」
(家族全員、無言で頷いた)
もし原発が再稼働したら、わが家は移住する。[足の選挙権]の行使だ。家族の命を守るため、[政治の選挙権][お金の選挙権]に次ぐ第3の選挙権を行使する。
川内市民へのインタビュー映像が流れた。
「あなたは、原発再稼働についてどう考えますか?」
「いまは考えていません」
若い女性の答えに、娘が口を挟んだ。
「いま考えなかったら、一生考えないね」
いろいろな悔しさが込み上げる。悔しさを噛み締めながら、私は応えた。
「そうだね」
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(ピカイチ先生) |
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