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小学生のときの話である。
ベーゴマ遊びをやめて、数週間がたった。1時間目が終わった教室で、遊び仲間の○○君が切り出した。
「(面白いモノ持って来たから)見てよ!」
仲間が、○○君の机を取り囲んだ。○○君は、ランドセルから小さな箱を取り出した。箱の蓋を開けると、ピカピカに輝くベーゴマが現れた。
「すげー(恰好いい)」
一斉に、仲間が声をあげた。
「触ってもいいか?」
「もちろん」
僕たちは、ピカピカに輝くベーゴマを順番に触れ、間近に観察した。ベーゴマが手渡される度に、「すげー」という叫びが繰り返された。
「ヤスリで削ったのか?」
「どんなヤスリを使った?」
「ヤスリはどこで買った?」
「ヤスリはいくらだった?」
「なぜ、(刻印が)"R"を選んだ?」
○○君への羨望と質問が止まらない。○○君は、ひとつのコマに対する想い、ここにたどり着くまでの物語を、嬉しそうに話してくれた。そんな○○君が、とても恰好良かった。
その日から、僕たちは[恰好いいベーゴマづくり]を始めた。
ヤスリのかけ方のコツ。いろいろなヤスリの使い分け。どの店でどんなヤスリを売っているか。○○オヤジがいろいろ知っているぞ。僕たちは、互いに情報を伝えた。
僕たちは、[知ったコト]と[やったコト]を共有しながら、自分独自の恰好いいベーコマづくりを目指した。ヤスリがけの技術を練習しながら、ひとつのベーゴマで表現できる独創性を探し求めた。
その日から、僕たちは新しいベーゴマ遊びを始めた。
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(ピカイチ先生) |
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