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2016/07/11

僕たちは、「お好み」焼きを買った


 小学生のときの話である。

 地元の神社の縁日で、模擬店が立った。僕たちは、模擬店めぐりをするのが楽しみであった。駄菓子屋もんじゃ仲間のお気に入りは、お好み焼き屋だ。

 店の前には、メニューが貼ってあった。エビ・イカ・ソーセージの3種類だ。干したサクラエビ、乾燥した裂きイカ、薄切りの魚肉ソーセージだ。

 僕たちは、[お好み]の具材を注文した。[お好み]は人それぞれである。

「オレは、イカ」
「オレは、エビ」
「(うーん)オレもエビ」

 注文が終わると、店主が生地を鉄板に敷く。煎餅大の薄手の生地はすぐに焼ける。大急ぎで、具材を載せる。エビは3片、イカは一つまみ、ソーセージは一切れだ。仕上げに、ソースを塗り、青のりをかける。

「はい、出来上がり」
「イカは誰だ?」
「エビは誰だ?」

 威勢のいい店主の声に、僕たちは「オレ」「オレ」「オレ」と順番に声をあげ、それぞれの[お好み]焼きを受け取った。

 僕たちは、当たり前に、自分の[お好み]を選択した。
 僕たちは、当たり前に、他人の[お好み]を尊重した。
 僕たちは、当たり前に、人それぞれであった。



    
[2016年]

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