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小学生のときの話である。
僕たちは、ベーゴマ遊びに夢中になった。漬物樽にシートを張り、その上でコマを勢いよく回し合った。相手のコマに自分のコマをぶつけ、相手のコマを外へ弾き出す競争をした。
僕たちは、「勢いよくコマを回転させる技術」を競った。シートの上で、「どれだけ唸り音を出せるか」と練習した。「勝負は、勢いよく回転する方が勝つ」と信じていたからだ。
ある日、仲間の一人が切り出した。
「○○小学校の友だちから聞いた話だ」
「(相手のコマが)勢いよく回転しているときは、」
「(自分のコマを)ゆっくり逆回転させると、いいそうだ」
「(本当か?)よし試してみよう!」
僕たちは、突然に舞い込んだ新しい[考え方]を受け入れた。そして、「本当か嘘か」を自分たちで[確かめる]ことにした。
仲間で一番勢いよくコマを回せる○○君が、コマを回す。大きな唸り音が響く。続いて、△△君が逆回転コマをそっと回した。
[勢いよく回るコマ]と[ゆっくり逆回転コマ]が徐々に間合いを詰める。激突。一撃で[勢いよく回るコマ]が外へ弾け飛んだ。[ゆっくり逆回転コマ]は、ヨロヨロとなりながらも、その場にとどまった。
「えッ(本当だ!)」
僕たちは、一斉に驚きの声をあげた。
「(信じられない!)もう一回やってみよう」
僕たちは、何度も確かめた。結果は同じであった。[勢いよく回るコマ]が外へ弾け飛んだ。新しい[考え方]が本当であると、僕たちは[わかった]。
その日から、僕たちはベーゴマ遊びをやめた。
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(ピカイチ先生) |
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