■■■ これからが、面白い人生の始まりだ! ■■■


〜 物理頭のシステム屋が、経済の現場を因数分解する 〜

ホ ー ム 職 員 室 学 習 室 実 験 室 図 書 室


実 験 室


ご 案 内


金銭教育


原発避難

家の除染

家の四季

ネット通勤

複利計算

イラスト





【企画・運営】
自立と創造のパートナー
ネクストライフ・コンサルティングのホームページへ

ネクストライフ・
コンサルティング



2016/08/08

僕たちは、「自由」の中で苦悩した


 高校時代の話である。

 高校入学時に、学校生活について説明を受けた。校長先生が学校の立場で『一言』、学年主任が教員の立場で『一言』。最後に、生徒会長が生徒の立場で

「この学校には、『自由』があります」
「私たちの先輩が、築いたものです」
「学校・教員・生徒が、『信頼』し合い、守っています」
「新入生の皆さんへ、ひとつお願いがあります」
「この『伝統』を、後輩へ引き継いでください」

 当時の都立高校には珍しく、通学時の服装は自由であった。私も私服で通う日が多かった。だが、ときどき無性に制服を着たくなる。詰襟に校章バッジを着け、自転車20分の道のりを登校した。

 校則では、どこまでが○で、どこからが×といった、細かな規則はない。その都度、僕たちは自分で考え、自分で決めた。

 一人で決められないときは、クラスで議論した。

「オレは、○○で学校へ来たい」
「(でも)学校の立場としては、それは□□では?」
「(更に)教員の立場としては、それは△△では?」

 議論を通して、僕たちは『不満足』を共有した。仲間で不満足を分け合い、他との不満足に折り合いをつけた。

 こうして、僕たちは
「(他に)仕方がないな」と、自分を説得し、
「(お互い様だから)まあいいか」と、自分を納得させた。

 僕たちは、当たり前に、[権利]について議論した。
 僕たちは、当たり前に、[義務]について議論した。
 僕たちは、当たり前に、[自由]の中で苦悩した。



    
[2016年]

ピカイチ先生のプロフィールへ
塾 長
(ピカイチ先生)