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2016/08/22

僕たちは、「不平等」の中で真剣だった


 高校時代の話である。

 高校では、クラス対抗の球技大会が行われた。1学期はバレーボール、2学期はハンドボール、3学期はサッカーであった。競技種目は生徒会で決める。「利用できる学校施設は校庭のみ」が制約条件だ。僕たちは、3年間種目を変えなかった。

 大会のルールは単純、「チームはクラス員で構成する」こと。

 バレーボールの試合には、バレーボール部員も出場できる。運動部員と非運動部員では、技能に雲泥の差がある。だが、区別しない。

 学年の区別もない。成長盛りの高校生、一年の体力差は大きい。毎年、成績上位は3学年が占めた。

 男女の区別もない。技能の男女差は大きく、多くのチームが全員男子で構成された。進路でクラス分けされる3学年では、理系の2クラスが男子クラスだ。選手層の厚い2クラスが、毎年優勝候補となった。

 ときどき女子バレーボール部員が出場した。9人制バレーボールの真ん中で一人、彼女は縦横無尽に動きながらボールを拾い続けた。女子バレーボール部員3人が後衛を守るチームでは、連携してボールをつなぎ続けた。

 僕たちは、クラス全員で格上の上位学年へ挑んだ。自然の偶然(風や太陽光)を利用した天井サーブ、相手の集中力を削ぐ応援など、皆が自分の立場で可能性を探り、それぞれの技術を高めた。一方、格下の下位学年に対しては、真正面から実力で阻止した。

 僕たちは、当たり前に、[弱者]の立場で工夫した。
 僕たちは、当たり前に、[強者]の立場で阻止した。
 僕たちは、当たり前に、[不平等]の中で真剣だった。



    
[2016年]

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